インターネットが普及し始めて、しばらくの間はアンダーグラウンドなインターネットというものが「あった」。
…勿論現代でも存在するが、主に「黒字に白字」「リンク貼らないでください」「会員制」等、”ここはやばいサイトだぞ”と自らアピール…というより今でいう中二病のようなサイトが多かった気がする。
エミュレータやMP3,”WAREZ”と呼ばれる違法コピーや、
ハッキング、クラッキング、怪文書…
…その中でも“MP3”。隠語で「もせあ」等と呼ばれていたが、
今では信じられないが、当時は「アンダーグラウンド」な物だった。
ある時、韓国のセハン情報システムという会社が「MPMAN」というなんだそれどう考えてもウォークマンのパクリじゃねーかなんてMP3を直接32M(!)程度の大容量メモリに入れて再生できるDAPを発売したのだ。
それも、ヨドバシ等のメジャーな家電量販店で売られることはなく、電気街の小さな店でひっそり売られる類のアイテムで、確か当時購入したのは名古屋の大須の電気街だったのを覚えている。
実用的かどうかはともかくエポックメイキングな世界初のアイテムだったので物欲には勝てなかった。
実際使ってみるとCD1枚分程度しか入らないので最初からCDかMDでいいじゃねーかって気がしないでもなかったがそれは忘れることにした。
しばらくしてMP3をCD−Rに焼いたものが再生できるポータブルCDプレイヤーも発売されてすげーこれ640Mも音楽記録できる聞ききれないじゃねーかやべえこれって思って即買ったら、今度は音飛びが多くてバスの中ではろくに聞けないというオチが待っていた。
そしてiPodが出た。
それからAppleがポータブルオーディオで圧倒的シェアを取るのはご存知の通り。
MP3は物凄くカジュアルなものとなって、是非はともかくとして(音質を気にしないという前提であれば)大抵のものがYouTubeにある。
当然ながらそれを下敷きにしたニコニコ動画もアンダーグラウンドなものであった。
結局のところ、イノベーションはアンダーグラウンドから始まる気がする。
今は即通報で終わりになるインターネットかな。
タイトル書いて思い出したけどげっちゅ屋って昔COMIKE.COMって名前だったね。